今回は、アロハシャツの伝説的ブランドについて語ります。アロハシャツという言葉をはじめて使ったのはムサシヤだったということは「アロハシャツ伝説のブランド、ムサシヤ」で語りましたが、このアロハシャツという言葉は1937年にキング・スミスというブランドが商標登録しています。
以後、20年間アロハシャツという言葉は、他店の広告で使ってはいけないことになったのです。やられましたね。キング・スミスは、中国系のエラリー・J・チャンによって創業。チャンの手腕は、アロハシャツの商標登録だけではなく、いち早く「既成のアロハシャツ」に目をつけ、爆発的にヒットさせたことでも有名。
アロハシャツが生まれた当時は「仕立て屋」が客のオーダーを受けて作るのが主流だったのですが、チャンは既製シャツなら客がその場で着ることが出来ると考えたのです。「現地の人間が着ることができ、観光客の土産にもなるカラフルなシャツをつくろう」というチャンの狙いは、見事に当たりました。商売上手ですね~チャンさん。
キング・スミスのアロハシャツはデザインのセンスもよく、その一枚はカリフォルニア州サンフランシスコのチャールズ・ド・ヤング博物館に所蔵されています。
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